バトルオブ九州!福岡ダービーを制したのは盟主福岡!

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目の前の試合の全てに勝ちたい。たとえ力の差があろうとも、自分たちがどのような状況にあろうとも、勝つこと以外は考えない。そう思うのがアスリートとしての本能だ。しかし、互いのレベルが拮抗しているプロの世界では、全ての試合に勝利を収めることは不可能。まして、リーグ戦は1年間に渡って戦う長丁場。どうしても好不調の波はあり、当然のように、結果としては敗れることもある。その敗戦をただ悔やむだけではなく、結果を受け入れ、問題点に正面から取り組み、そして次の試合に向かっての準備を積むこと。その繰り返しの先に自分たちが望む場所が待っている。目先の結果に一喜一憂するだけでは、望むものは手に入れられない。

それでも、どんな状況にあろうとも絶対に勝たなければいけない試合がある。内容は問われず結果だけが大切な試合がある。そして、敗戦など決して受け入れられない試合がある。それがダービーだ。数字の上で手に入れられるのは勝点3。それは他の試合とは変わらない。けれど、同一地区にホームタウンを置くチーム同士が戦うダービーは、勝点だけを手に入れるための戦いではない。その地区を代表するチームがどちらかを決める試合にかかっているのは「おらが町の誇り」。選手たちは自分自身の、そしてチームの誇りだけではなく、チームに関わる全ての人たちの誇りとホームタウンの誇りを背負って戦う。その戦いに負けることはおろか、引き分けることさえも許されない。求められるものは「勝利」の二文字。それ以外に必要なものは何もない。そして14日、アビスパ福岡は5回目の福岡ダービーをレベルファイブスタジアムで戦った。

2013年4月14日(日)レベルファイブスタジアム16時に、九州一熱い戦いの火ぶたが切られると、立ち上がりからアビスパが北九州ゴールに襲いかかる。攻撃の始まりは高い位置からの守備。まずは坂田がボールに対してプレッシャーをかけると、それを合図に、2人、3人と激しくボールに寄せる。ペース配分などお構いなしに、フルパワーでギラヴァンツに襲い掛かる。チーム全体でギラヴァンツに圧し掛かるようにプレッシャーをかけ、相手を自陣に押し込めた。そしてアビスパの先制点は13分。金久保が送ったスルーパスに反応した金森健志が反応してビッグチャンスを作ると、GK武田がたまらずファール。これで得たPKを坂田が確実に決める2点目は22分。3人に囲まれながら左サイドをドリブルで突破した金森がクロスボールを送り、石津を経由して中央にこぼれたボールを金久保が豪快に蹴り込んだ

しかし、ギラヴァンツも諦めない。後半開始早々の49分に、渡大生のクロスに冨士祐樹が頭で合わせて1点差に迫ると、ここからはギラヴァンツのペース。高い位置からのプレスが緩んだアビスパに対し、攻守の切り替えを速くして、ボールをしっかりとつないでアビスパゴールに迫った。

一進一退の展開のまま、示されたアディショナルタイムは4分。ギラヴァンツ北九州の最後の猛攻に耐え、5度目の福岡ダービーは、ホーム・レベルファイブスタジアムで戦うアビスパ福岡が勝利を手にした。

両チームが誇りをかけて激しくぶつかり合った試合は、まさにダービーの名にふさわしいもの。前半の主導権はアビスパ。後半はギラヴァンツのペース。最後まで、どちらが勝つのか分からない試合だった。それでも結果に偶然はない。「絶対に負けたくなかった。そういう部分では相手をまさった所があったと思う」(金森)。

そう。それこそがダービーの結果を分ける唯一のものだ。


そして、ダービーはこれからも続く。ギラヴァンツは、この日の悔しさを胸に次の戦いに挑み、アビスパは、自分たちの誇りを守るべく力の限りにぶつかる。そうした戦いの一つひとつが福岡ダービーの歴史として刻まれていく。次の福岡ダービーは第36節(10月6日)。果たして、どのような歴史が刻まれるのだろうか。
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