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アウエーの洗礼!日本VSヨルダン戦

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3月26日に行われたワールドカップブラジル大会アジア最終予選。グループBの日本は前回ホームで6対0と快勝したヨルダンとアウェーで対戦し、1対2で敗れた。この結果、この日でのワールドカップ本大会の出場は決定しなかった。

「今日、ひとつよかったと言えることは、次にホームで勝てば、ホームのみなさんの前で(W杯出場を)決められる。勝てなくて今日は申し訳なかったですけど、次のゲームで決める強い気持ちを持ってやりたい」試合後のキャプテン長谷部のインタビューコメントである。…。

すこぶる前向きに考えるなら、キャプテンのコメントどおりであろう。いろいろ課題の残る敗戦ではあったが、依然として日本のグループ首位に変わりはないし、2位に浮上したヨルダンとの勝ち点差は6もある。現状では、日本がグループ突破の条件である2位以内から脱落する可能性は極めて低い。予選突破という意味においては、今回の敗戦をネガティブにとらえる必要は全くないだろう。

とはいえ、本大会に向けたチーム作りという点では、やはり早めにブラジル行きを決めておきたいところであった。来年の本大会でベスト16以上を目指すのであれば、バックアップメンバーと戦術的オプションの確保は不可欠であり、できれば消化試合となったW杯予選でそのミッションに着手しておきたかった。しかし今回の敗戦を受けて、その機会はしばらくお預けとなってしまった。6月の予選2試合も、さらにはコンフェデレーションズカップも、あまり変わり映えのしないメンバーで臨むことになるだろう。今回の敗戦以上に、その事実が残念でならない。

もっとも、W杯予選の怖さというものを久々に味わえたという意味では、このヨルダン戦敗戦は右肩上がりを続けてきた日本代表にとって、よい教訓となったのかもしれない。日本代表の選手やスタッフはもちろん、サポーターにとってもこの戦いは、きっと忘れ得ぬ思い出となることだろう。そして来年の本大会では「あの敗戦があったから、今がある」と思えるようになれば最高である。

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WBCを終えて

第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は18日、準決勝1試合を行い、侍ジャパンはプエルトリコに1−3で敗れ3連覇を逃した。8回に1点を返し、なおも1死一、二塁の好機で、一塁走者の内川が盗塁死。その瞬間に三塁側の日本ベンチはもちろん、スタンドも、日本の応援団も一瞬声を失ったような沈黙が流れた。

終盤の勝負どころで痛恨の走塁ミスを犯し、3大会目で初めて対戦した中米の強豪に屈した。準決勝の土壇場に起こった痛恨のミス。このプレーはある意味、今回の日本代表の強さと脆さを象徴するようなものであったように思う。

苦戦した1次ラウンドのブラジル戦、2次ラウンドの台湾戦と、この8回から試合が動いて、日本に逆転への道は広がっていた。もう一度、問題の場面を整理してみよう。3点を追う8回。当然、ファンだけではなく日本ベンチも再びの逆転劇を意識してこの回を迎えたはずだった。そして1死から鳥谷が右中間に三塁打を放って、続く2次ラウンドMVPの井端がタイムリー、更に内川の右前安打と続いていやが上にも逆転ムードは高まった。

そんな場面で起こったのが、あの走塁ミスだったわけだ。山本監督、緒方一塁コーチャーは何のサインを出していたのか?打席の4番阿部への2球目。二塁走者の井端が一瞬、スタートを切りかけたが、すぐに走るのを止めた。しかし、一塁走者の内川は猛然と二塁を目がけて突進し、二塁ベース手前で気づいたときには、2人の走者が塁上で鉢合わせしそうな状況になっていた。

捕手のモリーナが内川を二塁に追い込んでタッチ。膨らみかけた逆転への期待は、これで一気に萎んでしまった。「重盗にいってもいいというサインがあって、少し井端のスタートが遅れた」こう振り返ったのは山本浩二監督だった。

果たしてここで何が起こったのか?首脳陣と選手の証言を改めて整理してみると、こんな“事実”が浮かび上がってくる。「グリーンライト(盗塁をしても良い許可)ではなく盗塁(必ずしろ)のサインでした」こう話すのは一塁コーチャーの緒方耕一外野守備走塁コーチ。

このサインを井端はこう説明する。「この球、じゃなくて行けたら行け、だった」

「盗塁をしてもいい」と「次の1球で走れ」の違い。要は、「盗塁できるチャンスがあったらしてもいい(無ければしなくていい)」というグリーンライトではなく、「必ず盗塁(重盗)をしろ(しかしタイミングは任せる)」というサインが出ていた。

ただ、「次の1球で走れ」という“ジス・ボール”の盗塁ではなかったということである。走ることは命じた。ただ、「次の1球で走れないなら、その次のボールと間合いを計って行けるタイミングで必ず行け」という具合に、スタートをどこで切るかは走者に委ねられたわけである

もちろん打席に阿部がいるので、カウントが不利になる前のできるだけ早いタイミングで走るに越したことはない。だから井端も初球からいくつもりでタイミングを計って、初球ファウルの2球目。ここで走ろうとしたが、スタートが悪かったために断念した。

だが、そこで内川が前の走者を見ずに走ってしまったわけである。「すべて僕の責任です。僕のワンプレーで全てを終わらせてしまった。飛び出した自分が悪い。すべて僕の責任です」試合後に涙ながらにこう語った内川ばかりを責めるのは酷であるが、いずれにしてもこのミスで、日本の逆転の芽は完全に潰えたのは間違いなかった。

さて、このプレーについては様々な意見、指摘があると思う。一つはまずあの場面で、そもそも重盗は正解だったのか、ということだ。

捕手はメジャーでも強肩を誇るモリーナで、打席には4番の阿部。しかも阿部が左打者のために、三盗の際にはモリーナは打者を避ける必要もなく送球できる。ただ、その一方でマウンドのJ.C.ロメロはクイックが下手なために、いくら肩の強い捕手でもうまくスタートさえ切れれば成功のチャンスはあるという判断だった。

4番のバットに賭けるのか。それともワンヒットでも同点という二、三塁のシチュエーションを作った上で、阿部の安打を待つのか。作戦としてはどちらも選択肢としてあるが、この場合、盗塁するなら100%成功する確信がなければ走れない場面であることだけは間違いない。

だから盗塁といっても、次の1球で走れという「ジス・ボール」ではなく、「いけるタイミングを計って行け」と選手の判断に委ねざるを得ない。走者が成功の確信を持てるタイミングで走らなければならないからである。

この場面はそれぐらいに成功確率が高くなければ、ギャンブルは許されないわけだ。そう考えると、それを選手の判断に委ねなければならない重盗そのものが、逆に作戦としては中途半端だという考えも当然、出てくることになるわけである。

そして最後の一つは、なぜ内川は井端が止まった時点で自分も走るのを止められなかったのかということだ。重盗の時の一塁走者の不利とモリーナの強肩を意識していた内川。本人も認めているように、このプレーで明らかなミスはこの内川の走塁である。

重盗を含めて、すべての走塁は前の走者の動きに合わせて後ろの走者も走らなければならないのが鉄則だ。この場合も内川は井端がスタートを切った瞬間に、合わせてスタートを切らなければならないし、井端が盗塁を止めたら自分も止まらなければならない。

ただ、内川の心理的な重圧は十二分に分かる場面でもあるのだ。前述したように一、二塁で重盗をする場合には、一塁走者は二塁走者のスタートを見てから自分もスタートを切る。そのため最初の一歩の踏み出しが一瞬だけ遅くなってしまう。その分、捕手が二塁に送球したときには、アウトになる確率も高くなるわけだ。さらにモリーナの強肩も頭にある。

だから「スタートだ」と思った瞬間に、内川は顔を下げて必死に二塁に向かって走ってしまった。やはり100%成功しなければならないというプレッシャーが、内川にそんな初歩的なミスを犯させてしまったわけである。

「一つ先の塁に行かせる姿勢だった。失敗したが、悔いはない」試合後の会見。山本監督はこの場面をこう振り返っている。山本監督はギャンブルと言われようと“足”に賭けた。打線は水ものであり、いい投手にぶつかったらそうそう点は取れない。そんなことは分かっていたことなのだ

その中でどうやって点を取るのか。それがバントと盗塁などの足をからませた攻撃がいかに出来るか、だったはずである。今回の日本代表の戦いぶりでは、思ったよりもバントは少なかった。ただ、指揮官が語ったように一つ先の塁を目指す積極的な走塁は随所にみられ、それがピンチを救ってきたのも事実である

だから最後もギャンブルと言われようとも、足に賭けた。そうして次の塁を奪うことで、大黒柱の阿部のバットをより効果的に活用しようとしたものだったのである。日本はこうやって勝ち上がり、そこでミスが出たときに敗れ去った。

3連覇の夢は絶たれ第3回WBCの侍ジャパンの戦いが終わったわけだが、改めて野球の持つ恐さと面白さが表れた大会であったといえるであろう。

ルーラーズ戦から見えた2番打者の役割。

打線は水もの。好投手から連打連打で点を奪うことは難しい。少ないチャンスをいかに活かすかが勝敗を分けることになる。17日に行われたリーグ第2戦、対ルーラーズとの試合も1点を争う展開となったわけであるが、この試合、1番高村が4打数3安打と見事1番打者としての役割を果たした訳であるが、この高村がホームに返ってきたのは1度だけであった。

何故か。それは続く2番を打つ牟田口の意識バッティング内容によるものが大きい。4打席中3回は自分の前にランナーがいる状況で、ベンチが求めるのは最低限右方向へゴロを転がしての進塁打である。右方向に打つ1番のメリットは、1塁にランナーがいることで、ファーストがベースについているため、三遊間に比べ1.2塁間のほうが大きく空いていることによりヒットになる確率が高いためである。

牟田口は左打ちでパンチ力もあり、大いに期待をかけている選手なのだが、この試合で1度も高村を次の塁へ進める事は出来なかった。…いや、出来なかったのではなく、“行わなかった”というべきか。

恐らくランナーを進めることよりも、自分が返す、もしくは自分も塁に出るといった意識で打席に入っていたのだろう。4打席とも豪快に振り抜く姿を見れば一目瞭然である。ポンッと打ち上げてしまっては何も生まれない。

まず冷静に2番に据えている意味を考えてほしい。2番は繋ぎ役である。前を打つ1番打者が出塁出来なければなんとかして出塁することを考え、前に走者がいるのであれば、後を打つクリーンアップの前に得点圏に走者を進めることが仕事だ。気楽に打てる下位とは違いそれだけ制約のある打順だけにある意味“面白くない”かもしれない。

しかし、今回の試合のように少ないチャンスを活かすにあたり2番打者の役目とはとてつもなく大きいのだ。当然、チームで1番出塁率に期待が持てる選手を今後も1番打者に起用するわけで、2番打者は最低進塁打を打ってもらわなければ打線としての機能は望めない。昨年は同じく左打者の大坪を2番として起用しトーナメントを勝ち上がった。

私が多くの試合で左打者を2番に起用する理由は先述のとおり広く空いた1.2塁間めがけて“引っ張る”ことを求めていることと、1塁へ距離が近い分、右打者に比べダブルプレーになる確率が低いからである。

では大坪ではなく牟田口を2番で使う理由はなにか。それは足。すなわちスピードの違い。決して大坪が遅いわけではなく、牟田口が速い。そして思い切りの良いバッティングであるが、2番の制約にはめ込んでしまうとその思い切りの良さを失う可能性もある。本人の意向もあるが、今期2番に誰を起用するかは、山笠クラブ戦績を占う大きな問題である。

対ルーラーズ戦!高村猛打賞!

3月17日13時~汐井球場、HOTリーグ第2戦、対ルーラーズ

<戦評>

開幕試合のリーグ戦、対ワンビックファミリー戦は落としたものの、リーグオンリーワン招待試合、対TAXS戦に勝利しここまで1勝1敗で迎えた今期第3節、リーグ第2戦の相手は2012年HOTリーグ覇者のルーラーズを迎えての試合。

今期リーグ戦初勝利へ向け先発のマウンドへ上がったのは吉川。初回先頭打者から三振を奪うと、ストレート、カーブのコンビネーションが冴え、3回までを1安打に抑える最高の立ち上がり

しかし4回、1死から四球で出塁を許すと、2死2塁までこぎつけるも、打者ルーラーズ斎藤さんをカウント2ストライクと追い込んだ後の3球目にセカンドランナーがスタート。この3球目をおっつけた打球はセカンドゴロとなるも、木村が処理を焦り1塁セーフとなる間にランナーが返りタイムリーエラーで先制を許してしまう。

1点を追いかける打線は6回、ここまで打ちあぐねていた相手先発投手がマウンドを降り、2番手スリークウォーター投手の代わりばな、この回先頭の1番高村が2打席連続安打となる左中間への2塁打で出塁すると、1死後、3番吉川のサードゴロを3塁手がファーストへ送球したボールが悪送球となり、ライトファールゾーンを転々とする間に高村が一気に返り同点のホームイン。

尚も、送球間に3塁へ進んだ吉川が続く4番馬場の強い回転がかかった打球をセカンドが弾く間にホームインし逆転に成功。

2対1のまま迎えた最終回のマウンドへも6回まで被安打1の吉川を送り出しましたが、この回3本のヒットを許し同点。しかし、勝ち越しは許さず2対2の引き分けとなりました。

<総括>

両先発投手の好投により、テンポ良く試合が進んでいった。こういった拮抗した試合の勝敗を分けるのは往々にしてエラーや四球である。この試合が動いたのは4回。1死から四球で歩かせたランナーを2塁に進められ、このランナーが2ストライク後にモーションを完全に盗みスタート。

ツーナッシングと追い込んだことで、多少バッテリーにもランナーを警戒するケアが足りなかったかもしれないが、打球は“平凡なセカンドゴロ”であった。

しかし、ランナーがスタートしていることで、エラーがタイムリーエラーへと拡大してしまった。この失点に絡んだ要素は3つ。1つ目は四球。2つ目は盗塁を許したこと。3つ目はエラー。どれか1つでも防いでいれば招かなかった失点であろう。

野球とは1つ1つのプレーの積み重ねで結果が大きく変わるものである。1つミスを犯しても、次のプレーでカバーすることも出来るが、ミスが重なると失点へと繋がる。この4回の失点場面はこれを良く表した場面である。ちなみに山笠が得点した場面も相手のミスに乗じて奪ったものであった。

攻撃に関しては、打てない事を責めることは出来ないが、1つだけ注文がある。この試合、1番高村がチーム全安打を叩き出す3安打と一人気を吐き、1番打者として最高の役割を果たしたのだが、続く2番牟田口の打撃内容が良くない。この2番打者の話は今後を占う大事な話題となるので改めて考察します

スコア:2対2
バッテリー:吉川-馬場
2塁打:高村
安打:高村×2
盗塁:馬場
四球:大坪、木村×2
※三振:高村、牟田口×2、佐々木、助っ人×2

WBC2次ラウンドを終えて

12日、WBC2次ラウンド順位決定戦が行われ、日本がオランダに10対6で勝利した。日本の先発は大隣。先頭のシモンズに先制ホームランを浴びてしまうが、その後は三者連続三振と立ち直り、3回を投げて1安打6奪三振の好投。攻めては2回に阿部の2打席連続ホームラン、松田、長野のタイムリーで大量8点を奪い試合を決めた。その後7.8回に5点を返されるが8回裏には再び長野がタイムリーを放ち2点を加えオランダを突き放し、最後は牧田が締めた。

メジャー抜きで3連覇を狙うことになった侍ジャパン。強化試合、1次ラウンドと打線の不調が危惧されていたが、ここに来て調子の上がらなかった長野にタイムリー、また主砲阿部の2本塁打など、打線全体として上向いてきた点は決勝ラウンドに向けての大きな好材料だ。終わってみれば2次ラウンドは全勝。いい形で決勝ラウンドに臨めることになった。そしてその分岐点をあげるとすれば、誰もが台湾戦を振り返るに違いない

最大のポイントとなったプレーは1点を追う9回2死一塁からの鳥谷の盗塁成功だ。アウトになったら終わり。普通なら走らせないし、走れない場面。「相手のクイックは速くない」ということがインプットされていた鳥谷は、さらに1球牽制が入ったことで、「続けての牽制はもうない」とスタートを決断したという。日本なら続けての牽制も警戒するが、そこまで緻密なチームは外国にはない。鳥谷の野球センスが、あの発想を可能にした。

緊迫した局面で、走れる理由を見い出し、実行した。期待以上の働きを見せた鳥谷は、阪神の人気選手から球界を代表する一流に飛躍するであろう。

そしてもう一人、この試合を救ったのは鳥谷が盗塁を成功させた後の9回2死二塁の場面で見せた2番井端の冷静かつ神がかり的な同点打。メジャー選手という華やかな核を持たないこのチームにおいて、いぶし銀の光を放つ今までとは違う形のヒーローの登場。これが化学反応を生み侍ジャパンが目覚めさせるきっかけになるとは戦前誰が予想しただろう。

言い換えればこれが野球というスポーツの醍醐味でもある。攻撃は基本、投手と打者の1対1の戦いでありながら、数々の要素がその勝負を決める。誰もが決定的なヒーローになる可能性を秘めているのがこのスポーツの面白さだ。その意味で井端の好打を呼び込む鳥谷の盗塁も歴史として間違いなく語り継がれることになるだろう。
  
しかし、好材料ばかりではない。オランダとの1戦目の6回裏、またこの試合での7.8回表のように、不用意な投球はパワー打線には絶対に禁物だ。2組の結果はまだ出てはいないが、特にメジャー選手を擁するドミニカ共和国は抑えも打線も強力で評価は高い。勝ち上がりが予想されるアメリカも同様で、投手が代わる度に力が落ちていた台湾、オランダとは一枚力が違う。

2次ラウンドを1位通過したため、準決勝を勝てば中1日で決勝に向かえる侍ジャパン。あくまで勝てばという予想のもとだが、その戦い方によっては決勝で豊富な投手陣をつぎ込めることが可能になった。また決勝ラウンドの舞台、サンフランシスコAT&Tパークは、ホームランの出にくい球場として有名。本塁から右翼、左翼への距離が大きく違う特殊な構造で、イチローがオールスターでランニングホームランを打ったように、脚を絡める侍ジャパンには有利に働く可能性も高い

3連覇まであと2勝。オランダ戦後すぐに渡米した侍ジャパンはこのあと2試合練習試合を経て18日の準決勝に臨む。
歴史は繰り返すか
鳥谷、井端に続くヒーローの登場が栄光の鍵を握っている。

WBC1次ラウンドを終えて

6日のキューバ戦で第1ラウンドA組すべての試合が終了し、日本は2勝1敗の成績で東京での2次ラウンドに進出した。ここから本格的に戦いが激化していく中で、現役メジャーリーガーがおらず当初は期待の低かった日本代表の「色」は出ているだろうか。残念ながら、まだ見えてきていないというのが見ている者の印象だろう。

戦前から「スモール・ベースボール」を掲げているように、投手力を中心として少ない得点を守り抜く野球をせざるを得ない事は分かっていた。ただそれは、最低限、得点が少なくても投手を含めたディフェンス面で手堅く勝てるようにしておくということでもあったはずだ。仮に点を大量に取れるのであれば、当然ながら大量得点したいはずだ

ところが、現段階の日本代表には「がむしゃらに点を取りに行く」という部分が欠けているように感じられる。具体的には、山本浩二監督の組むオーダーがほとんど機能していない。試合ごとに打順の変更は行っているものの、結果が伴わない。第1ラウンド終了時の日本のチーム打率は2割1分7厘。キューバの3割2分と比べるとその貧打ぶりは明白だ。こういった状況ではヒットエンドランなどの積極的な策も講じづらい。

<機能しない山本監督のオーダー>

「調子の良い者を使っていく」
大会前の強化試合の時点から山本監督はそう述べていた。これはプロ野球ならクライマックスシリーズや日本シリーズのようないわゆる短期決戦では常套手段として使われ、正しい手法であると言われる。

しかしその言葉とは裏腹に、チームは打線の上位の方で、長野久義、鳥谷敬、松井稼頭央、阿部慎之助といった調子の上がっていない選手を、順番こそ代えてはいるものの使い続けている。9回まで零封されたキューバ戦後、同監督は「チャンスはあったがつながらなかった」とコメントしたが、調子の良くない者を並べていてはつながるものもつながらない

『調子が上がらなくても決めた選手と心中する』というのであればそれでも構わない。だがそれならば、それぞれの打順には役割というものがあるのだから、やたらと変えるべきではないのではないか。変えるのであれば、監督の言葉通り、中田翔(打率5割7分1厘)や糸井嘉男(同3割)、松田宣浩(同3割)といった選手を上位で使うべきだ。とりわけ糸井などは足が速く、出塁率も高い(昨季の4割4厘はパ・リーグ1位)のだから、1番で使ってはどうか。
 
キューバ戦で2安打を放った井端弘和も、ベンチに置いておくのはもったいない。ボールの見極めもできているようで、現段階では鳥谷や松井よりも先発メンバーにふさわしいように思える。

また、選手をまんべんなく使おうとする采配も気になる。多くの選手にできるだけ場慣れさせたいという思いがあるのかもしれないが、それは大会前の強化試合で済ませておくべきこと。そのあたりでも「調子の良い者を使う」という言葉に矛盾しているし、選手の緊張感を奪う行為となっているように感じられる。甲子園で負けているチームの最終回思い出打席じゃあるまいし、到底勝ちにこだわる采配とは受け取れられない

以上のことを考えると、山本ジャパンとはどんな野球をするのかと問われたとしても、答えに窮してしまう。名采配と迷采配を分ける差は、結果だ。どれだけオーダーをいじろうとも、結果が伴えば名采配となる。

私が山笠クラブを率いる中で常々思っていることであるが、ナンバー1の監督である必要はない。ナンバー1チームの監督という意識を持ってほしい。

自分が決めた選手に自信を持ち、伸び伸びプレーさせることに力を注ぐ。“負けられない”や、“3連覇”のプレッシャーをかけるのではなく、負けたときの責任は俺が取るから楽しんで野球してこい位の器量が欲しい

2013年J2開幕!!

昨年、1年でのJ1復帰を目指していたにも係わらず、クラブワーストとなる18位(J2)に沈んだアビスパ福岡は、スロベニアよりマリヤンプシュニク監督を招聘し、新たなチーム作りを進めてきた。就任から約50日、高い位置からの厳しいプレッシャーでボールを奪い、取った瞬間から、素早くシンプルにゴールを目指すというスタイルを徹底的に植え付けてきた。そして、サポーターやメディアなどの周囲にもそのイメージはだいぶ浸透していると言えよう。

プシュニク監督は1994年より指導者として、NKマリボルやFCルダル・ヴェレニエなどのクラブチームの監督を歴任し、CMCプブリクム・ツェリエやNKマルボルの監督時にはUEFAカップへ出場するなど輝かしい実績を持つ名将である。その指導力には、プロ17年目のシーズンを迎える古賀正紘ですらも「新しい発見ばかり」と、感化を受けるほど。

なかでも最も意識が高まったのが、「ゴールを目指すことへの執着。ボールを持ったら、とにかく全員が素早くゴールを目指して動き出す」ことだったと古賀は語る。「最高の理想は、攻撃も守備も、つまり90分間にわたって相手陣内で試合をすること」だと、主将が話すように、プシュニク監督が掲げる『高い位置からプレスをかけて、奪ったら素早くゴール目指して前へ向かう』サッカーが徹底的に植え付けられれば、そうした理想的な展開に自ずとなっていくということではないだろうか。

そして迎えたアウェー味の素スタジアムでの2013年J2開幕戦はアビスパ福岡、東京Vともに、狙い通りの戦いができたといえるであろう。試合は東京Vペースで進む。前半の終了間際には今期福岡より移籍の鈴木惇がクロスバー直撃の惜しいシュートを放つが、ゴールは奪えない。後半に入っても中島を中心に福岡ゴールを脅かし続けるが、福岡が立て続けに攻撃的なカードを切ると形勢が逆転。後半28分にCKの流れから城後がヘディングシュートを決めてついに均衡を破る。守備陣も最後まで集中を切らさず、虎の子の1点を守り切り、プシュニク新監督の初陣を白星で飾った

「もっと『前からがんがんプレスに来る』って聞いてたけど、それほどでもなかった」と、東京Vの飯尾一慶が印象を口にしたが、そこにこそ福岡・マリヤン プシュニク監督の狙いがあったようだ。この試合後の会見で「城後(寿)はトップの選手というよりも、第一番目のDFだと思います」と語っているところにも、いかに高い位置からの守備を重要視しているかがうかがえる。だが、相手が攻撃に特長をもつ東京Vとなると、「無理してリスクを負わずに、低い位置からのプレスでまずは失点だけはしないように」(古賀正紘)と、この試合ではあっさりと戦い方を変えてきた

実際、東京Vの意表をついたことは事実であり、さらに結果として、「相手に攻めさせておいて、奪ったときに背後を狙おう」というプランが奏功し、後半28分の城後寿の決勝点を生んだ。こうした、“戦い方”そのものではなく、“結果”に対して追求するための戦い方の柔軟性こそが、スロベニア人新監督最大のこだわりと言えるのではないだろうか。

一方で、東京Vは“内容”に強いこだわりをもって挑んだ。「相手に攻めさせて」という、福岡の意図が良い意味ではまり、自分たちが目指す「ボールを大事に」というテンポ良いパスワークは「これまでで一番ボールがよく動かせた」。鈴木惇はゴール前までの攻撃にはある程度の手応えを感じたという。また、この試合でこだわらなければいけなかったポイントの1つに、『セカンドボールへのハードワークで負けるな』というものがあったが、そこに対してはほぼ制したと言っても過言ではないだろう。

“内容”に手応えを得た東京Vと、“結果”に徹した福岡。どちらも自分たちのサッカーを発表する初の舞台・開幕戦という場で、それぞれの顔を見せることができたと言っていいだろう。お互い、新しい監督の下どんなチームを作っていくか。戦術がより浸透しているであろう、次節の対戦が今から非常に楽しみだ

『カワイイ区』の可愛くない話。 その2

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見切り発車でナゾが多い「カワイイ区」。なぜこのような“愚行”がまかり通ったのか、事の経緯を検証すると、話を持ちかけたのは篠田麻里子サイド。市側の説明によれば、篠田氏側から市秘書課に、「高島市長に会いたい」という連絡があり、市役所内での会談が実現したという。出席したのは篠田氏とそのマネージャー、高島市長、市広報戦略室長(現市長室長)、市長秘書の5人だった。

高島市長と篠田氏の会話は弾み、福岡をファッションで盛り上げたいという話題から「カワイイ区」の実現が提案されたという。提案したのは公表された通り篠田氏であることを市側も認めている。

篠田氏側から高島市長に会談を申し入れ、彼女自身が「カワイイ区」構想を持ち出したという経緯は、目的が“売名”にあることを疑われてもおかしくはあるまい。市側の説明によれば、篠田氏は1円も受けとらないことになっているというが、「カワイイ区」の新設と区長就任のニュースは、NHKを除くすべてのキー局テレビ番組で紹介されたほか、西日本新聞はもちろんのこと、読売、朝日、毎日、日経など主要紙を含む多くの媒体によって取り上げられていた

露出の多さが生命線となるタレントとしては、十分過ぎるほどの宣伝になっているのである。

その後の展開を考えれば、一人のタレントの売り込みに乗って、公費支出を伴う事業を市内部の議論や議会への説明もなく市長の専決で決めたという構図が浮かび上がる。お調子者市長の面目躍如たる仕事ぶりだが、度を越えているという批判が市内外から上がっていることは事実だ。

市役所1階の改装、二階建てバスの購入といった喫緊の課題ではなかった事業に、いずれも億単位の税金が“市長の一存”で投じられてきたのだ。暴走を止められない市幹部はもちろん、チェック機能を果たせていない市議会にも問題がある

こうしてスタートした「カワイイ区」だが、福岡市にとってのメリットが何なのか未だに判然としない。首都圏の若い世代に福岡の魅力をアピールすることを狙った事業なのだと言うが、具体的な内容と効果は明示されていない。
 
そもそも、電通との契約は来年の3月までとなっており、その後もカワイイ区を続けるかどうかさえ正式決定していないのだという。
 
AKB48の篠田麻里子が、いつまで人気を保ち続けるのか分からないが、一時的なタレント人気にすがらなければならないほど、福岡の魅力が乏しいとは思えない。トップダウンで始まった「カワイイ区」は、公費を投入して行政のやる事業としてはあまりに計画性がなさ過ぎる。また、内容が幼稚であることは述べてきた通りだ。

目立つことばかりに税金を使いたがる高島市長だが、就任以来の2年間で、この市政トップが子育て世代やお年寄りのための施策で目立った情報発信をしたという記憶はない。市民の暮らしには見向きもせず、観光だのバーチャルだのではしゃぎ回る高島市長。もはや“若い”ということで許される状況ではなくなってきたのではないか。
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